1976年第2期スイングジャーナル・ゴールドディスク受賞作

日本組曲:ジャパン・スイート/Japan Suite

一連のシンセイザー・ブレイ期を通りすぎ、ECMへソロ・アルバム『オープン、トゥ・ラブ』(72年)を録音して、ますます内省化したピアニズムに磨きをかけはじめたブレイに来日公演をとらえた貴重盤。日本への思い、印象をつづった曲は数多くあるが、ここまで真撃に思索した演奏は皆無。決してフィーリングに流されること無く、厳格なまでに内省化したブレイに徹している。その流れる水にごとく変化するノーツ・ワークには、予測できない愉悦が潜む。ピアノ・トリオとしての完成度も高く、三者の思いがひとつになっていく様がこのアルバムの最大の聴きどころ。

KMCJ-1001/¥2,500(税別)/11月22日発売中
◆1976年録音:合歓の郷 ヤマハミュージック・フェスティバル・ライブ
ポール・ブレイ(ピアノ)ゲイリー・ピーコック(ベース)バリー・アルトシュル(ドラムス)
(収録曲)
1.Japan SuiteⅠ 2.Japan SuiteⅡ