大気の乱れを肌で感じる時がある。
そんな時は、遠くでゴロゴロと雷が鳴りだし、直感のようなものが当たったと、ちょっと嬉しい。
9月4日、国会議事堂に雷が落ちた日、公園で雷を観察していたら、久し振りの鬼雨に当たり身体はびしょびしょ。
自転車を飛ばして帰ろうとすると、信号はあってないも同然、本来アナーキーな本能を有する人たちは、信号無視の集合に大変身。
アナーキーと言えば、ほぼ1年がかりで編んだ「the…music hardcore jazz」シリーズ12点が無事リリース(ユニバーサルミュージック)に。
即興をアナーキーに例えていいものかの議論はさておき、現時点で出せるものを網羅。
IAIやポール・ブレイともゆかりのあるミュージシャンも並んでいる。
なかでもIAIに2枚のソロ・アルバムを録音しているサン・ラの『世界の終焉』と『スペイス・イズ・ザ・プレイス』は、彼のファンにとって要チェックものだろう。
太陽や宇宙の神秘に魅せられたサン・ラも、今年没後10年を迎えた。
そのアニバーサリーとして6万年ぶりに火星が地球に最接近。
実は前記シリーズの発売日が接近の日だったのだ。
若き日のレスター・ボウイの傑作『ギッティン・トゥ・ノウ・ヨール』もシリーズ入り。
シンクロニシティというべきか、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの面々が彼へのトリビュート作を出す。
勿論、IAIには、盟友フィリップ・ウィルソンとのデュオ・アルバムもあり発売を待っている。
IAIは、宝の山、現在マスターのチェック中、カウントダウンが始まった。
これまた激しい雨になること必至。
音は肉体をも濡らすか。